おさびし山のホームメードケーキレシピ
 

 さくらんぼのクラフティ(Clafoutis Aux Cerises)

1台:約2,160(タルトなし:630)kcal


 クラフティは、陶器のお皿(タルト皿)にくだものをたくさん入れて、甘いソースをかけて焼いた、柔らかいお菓子です。タルト生地に流して焼くと、また違った美味しさがあります(レシピはタルト生地に入れています)。パイ生地でもサクサク感が楽しめます。
フランスのリムーザン地方の黒のさくらんぼを使って焼いたのが始まりです。今ではりんご、洋梨、桃なども使っています。もちろん、缶詰のくだものでも美味しく、手軽に作れます。亡くなられた皇太后さまの、お気に入りのお菓子としても知られています。


さくらんぼのクラフティ 

【材料】(直径20cmのタルト型 1台分)
タルト(パート-シュクレ[Pato-Sucre])
  (写真のように直接皿に入れて焼く場合は不要です)
  ・薄力粉 150g
  ・バター 100g
  ・砂糖 50g
  ・卵 1/2個
  ・バニラエッセンス 少々
クラフティ生地
  ・さくらんぼ 150g
  ・卵 1個
  ・砂糖 35g
  ・小麦粉 大さじ1
  ・牛乳 250cc
  ・バター 20g
  ・キルシュ酒 適宜


【準備】

・材料を量り、薄力粉はふるっておきます。
・さくらんぼは水洗いして軸と種をとります。種は楊枝を使ってくり抜きます。水気をとり
 キルシュ酒をふりかけ、しばらく置いて味をなじませます。
・タルトもクラフティも、焼く前にオーブンは180℃にあたためておきます。




【タルトの作り方】(写真のように直接皿に入れて焼く場合は不要です)

(1)ボールにバターを入れ、泡だて器でクリーム状に練り、さらに砂糖を加えて白っぽくな
 るまですり混ぜます。(口当たりをサクサクさせるためです。)
(2)(1)にバニラエッセンスを入れ、さらに卵を加えてよく混ぜます。ふるった薄力粉を加え
 て、練りすぎないようにさっくりと混ぜます。(木べらやゴムベラを使います。練りすぎ
 ると固い口当たりになります。)
(3)ひとまとめにしてラップなどに包み、冷蔵庫で30分以上ねかせます。(粉の中のたんぱ
 く質のグルテンの力を弱めて焼き縮みを防ぐためです。)
(4)台の上に手粉をふり、軽くこねます(グルテンを出さないため)。めん棒にも手粉をふ
 り、ときどき手のひらで厚さをみて平均にのばします。
(5)厚さ3〜5mmで型よりひとまわり大きくのばします。めん棒に巻いてから型の上に巻き戻
 して、指でおさえながら型に乗せ、はみ出したところはナイフなどで切り落とします。
(6)生地の底にフォークで穴をあけます(ピケといいます)。生地の下の空気が吹き上げな
 いので、火ぶくれができずにきれいに焼けます。
(7)180℃のオーブンで約20分空焼きします。ケーキクーラーにとって冷まします。
※残った生地は、ラップなどに包んで冷凍することができます。使うときは、室温で自然解凍してください。



【クラフティの作り方】

(1)空焼きして冷めたタルトに、準備しておいたさくらんぼを敷き詰めます。
(2)ボールに卵を割りいれ、砂糖,小麦粉を順に入れ、泡立て器でよく混ぜます。さらに牛
 乳を加えてよく混ぜ合わせます。このとき泡立てないように、泡だて器をボールの底に当
 てたまま混ぜます。
(3)(1)の型に静かに流しいれます。大きな泡はスプーンなどで取り除きます。
(4)バターをちぎって(3)の上に散らして、180℃のオーブンで約40分焼きます。表面全体に
 薄い焦げ色がつくぐらいが目安です。竹串を刺して確認するのもよいでしょう。


【ポイント】

・焼きすぎると、果物のみずみずしさが無くなり、甘くなりすぎたりします。型に直接ク
 ラフティの生地を流して焼く場合は、型にバターをぬります。その場合は、焼き時間は
 約30分
です。




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