鉄 |
熱伝導率は悪い(アルミの1/3、銅の1/5)。通常は表面にホーローやメッキ、フッ素樹脂加工などがされている。 |
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強く加工しやすいので、いろいろな形の型ができる。また原料が豊富なので、値段も手ごろ。(ただし表面加工により異なる) |
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熱伝導がよくないので、アルミや銅に比べると焼きムラや焦げ付きがでやすく、焼きもやや甘くなる。また表面加工がされていないと、さびやすいという弱点もある。 |
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ブリキ |
鉄にスズメッキしたもので、性質は鉄と同様。最初に使うときに、油を塗って空焼きをすることが必要。手入れが面倒なこともあり、最近はあまり多くは使われない。 |
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焼き色がきれいにでるので、プロが使うことが多い。価格が比較的安い。 |
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最初に使う前に空焼きが必要で、使用後は乾燥させて油をぬるなど、やや面倒。スズは240℃以上で溶け出し、またやわらかいので使っているうちにメッキがはげてくる。メッキがはげると、さびやすい。(スズは溶けても人体には無害) |
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アルミ |
熱伝導率はよい(鉄の3倍)ので、ビールやジュースの缶にもよく使われる。軽いので取り扱いがしやすい。また表面に皮膜ができるため、酸などにも強い。 |
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やわらかいので、いろいろな形の型ができる。熱伝導が比較的よいので、焼きムラや焦げ付きも少ない。価格が比較的安い。 |
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やわらかいので変形しやすい。ぶつけたりすると、せっかくの型がゆがんでしまうことも。傷がつきやすいので、表面はあまりきれいではない。 |
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銅 |
金属の中で熱伝導率はずばぬけてよい。変色して黒くなるので、食品衛生法で食品に接触する部分は全面スズメッキあるいは銀メッキが義務付けられている。 |
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熱伝導がとてもよく、加熱ムラがないので焦げ付かず、ふっくらとうまく焼ける。色や光沢が美しく、インテリアとしてもよい。 |
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重量が重く、一般的に高価。さびやすい(緑青をふく)ので、お手入れが大変。なお緑青は以前猛毒と言われていたが、現在は無害であることが証明されている。 |
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ステンレス |
鉄を主成分に、クロム・ニッケルなどをまぜた合金で、さびにくいのでstain-lessと名づけられた。よく18-8などの表示があるが、左の数字がクロム、右の数字がニッケルの含有割合を示す。 |
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固くさびにくいので、お手入れが楽。ごしごし洗って、ふくだけでしまっておける。 |
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合金は熱伝導率が悪い。そのため焼きムラがあり、焦げ付きやすい。ふくらみも、アルミや銅に比べるとよくない。 |
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フッ素樹脂加工 |
金属素材の表面にフッ素樹脂をコーティングしたもの。テフロン加工やシルバーストーン加工(いずれもデュポン社のブランド名)とも呼ばれる。 |
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さびにくく、お手入れが簡単。油をはじくので洗うとき楽。焦げ付きにくく、型離れもよい。 |
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260℃以上の高温でフッ素樹脂が分解・気化するので、空焼きは禁物。また金属製の器具やたわし、アルカリ性洗剤などを使うと、樹脂に傷がつきはがれやすい。 |
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シリコンゴム |
シリコンとは石やガラスの成分であるケイ素のこと。熱に強い(耐熱温度260℃)が、熱伝導率は金属に比べるとよくない。 |
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やわらかく軽いので、扱いやすい。型からはずしやすく、バターなどを塗る必要がない。 |
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熱伝導は金属に比べるとよくないので、焼きムラや焦げ付きがでやすい。大きい型の場合、重い生地を入れると型崩れしやすい。 |
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