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梅の効用について |
梅の花は質素で可憐で、桜とは違った美しさがあります。また梅の実も梅干や梅酒に使ったり、とても身近な植物です。梅酒や梅干のペーストを使ったお菓子のレシピをいくつかのせていますが、今回はその梅の実の効用について、ご紹介したいと思います。
梅の原産は中国と言われています。古代にはすでに日本にも梅があり、歌にも多く詠まれてとても愛されていました。
また平安時代の医薬書には、梅干の効用が書かれており、薬としても使われていたことがわかります。梅干は保存が利くので、薬としてまた兵糧食として活用され、江戸時代には一般家庭にも普及しました。
梅干は古来より薬として主に利用されてきましたが、ではどのような効果があるのでしょうか。昔の医薬書には、病気の回復,解毒,食品の防腐などの効果があることが記されています。そして最近の研究により、確かにこれらの効果があることが証明されているのです。
病原菌や腐敗を起こす細菌などの殺菌および発育阻止のはたらきをするとともに、肝臓の機能を高めることで解毒を促進します。
その他に血液浄化をし、疲労回復にも効果があることがわかってきました。
卵や肉,白米,加工食品などの酸性食品を食べることで、人間の血液は酸性に近づきます。健康な人の血液は弱アルカリ性なのですが、酸性に近づくことで、イライラや肩こり,頭痛,不眠などの症状が現れ、疲れやすく病気になりやすい体になってしまいます。また血液を弱アルカリ性に戻そうとして、体内のカルシウムを使うため、カルシウムが不足して、精神が不安定になり、骨がもろくなるなどの症状もおこります。
アルカリ性食品の代表である梅干は、少量で血液を正常な弱アルカリ性に戻し、またカルシウムの吸収も助けるため、神経を静めて積極的にさせます。まさにストレスの多い現代人には、うってつけの食べ物と言えるでしょう。
また疲労や肩こり,老化などの原因となる乳酸を分解するクエン酸を多く含み、鉄分が豊富なため貧血の防止になるなど、健康食品の鏡と言えるかもしれません。
すっぱさが苦手な方は、梅酒を飲んだり梅酒を使ったお菓子を作ってみてはいかがでしょうか。 |
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