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ウーロン茶について
中国を代表するお茶としてすっかり定着したウーロン茶。油分の多い食事の後に飲むとさっぱりしますし、ダイエットにも効果があるということで、健康ブームにのってますます人気が高まっているようです。今回はそんなウーロン茶についてご紹介します。

中国のお茶は大きく7種類にわかれますが、ウーロン茶は半発酵茶である青茶に入ります。もともとは烏龍という品種のお茶の樹から作られるものだけがウーロン茶とよばれていましたが、今では青茶の総称のようになっています。
産地によっておもに、福建省北部の武夷山系(武夷岩茶)、福建省南部の安渓系(鉄観音,黄金桂)、広東省北部系(鳳凰単そう[そうの字は木へんに叢])、台湾系の大きく4つに分類されています(かっこの中はおもな銘柄)。日本では台湾系が一般的だそうです。

ウーロン茶には、ウーロン茶ポリフェノールという成分が多く含まれています。緑茶のときにもご紹介したように、お茶の葉にはカテキンというポリフェノールの仲間が含まれますが、これが半発酵により化学変化をおこして、ウーロン茶ポリフェノールに変わります。
その効果としては、まず血中の脂肪を減らすことがあげられます。ラットによる実験では、ウーロン茶を飲ませた場合と水を飲ませた場合、ウーロン茶を飲んだほうの脂肪排泄量が30%以上も多かったのです。これはウーロン茶ポリフェノールが体に吸収される前の脂肪分をキャッチして、体外に排出するとともに、中性脂肪を分解する酵素の働きを助ける作用があるからです。ということは、ウーロン茶によるダイエットが可能ということですね。実際に毎日2リットルのウーロン茶を飲み続けるというダイエットがあり、かなり効果があるそうです。

またウーロン茶には、老化やガンの原因となる活性酸素の発生を抑えるはたらきもあります。活性酸素とは、高脂肪食品を食べたり、たばこやストレスが原因で発生し、細胞を酸化させることで、生活習慣病や老化などを引き起こすものです。その発生を抑えることで、健康で長生きすることができるわけです。

そんな体にもよいウーロン茶ですが、コンビニや自販機で買うという方が圧倒的に多いのではないでしょうか。しかしウーロン茶は香りを楽しむ中国茶の代表であり、ウーロン茶ポリフェノールを効果的にとるためにも、自宅でいれることをお勧めします。そこで、おいしいいれ方を簡単にご紹介しましょう。
中国茶は専用の茶器があり、種類もいろいろあるのですが、まずは急須(茶壺)と湯のみ(茶杯)を準備します。ウーロン茶には素焼きの急須がよいのですが、香りがつきやすいので、いろいろなお茶をひとつの急須で入れる場合は、磁器のものがよいでしょう。
お湯の温度ですが、お茶の場合、基本は発酵の進んでいるものほど高い温度のお湯を使います。つまり発酵させていない緑茶は少し冷まして(75〜85℃)、完全に発酵させた紅茶は熱湯(100℃)でいれます。ウーロン茶は85〜95℃ぐらいのお湯を使うとよいでしょう。
まず急須と湯飲みをお湯であたため、急須に茶葉を1/4ほど入れます。沸騰してすこしおいたお湯を、高い位置から注ぎます。茶葉に均等にお湯をあて、水圧で茶葉を開かせるようにします。お湯はなみなみと注ぎ、泡は急須のふたですりきります。
ふたをして、さらにその上から沸騰したお湯をかけて蒸らします。一煎目は1分〜1分30秒ぐらいおき、二煎目以降は10〜20秒ずつ短くします。急須のお茶は、いったん茶海という大きめの容器にあけ、そこから湯飲みに注ぐようにします。こうすることで、濃さがばらばらになることを防ぎます。

中国ではこのように手間をかけて丁寧にお茶をいれることを工夫茶といいます。ダイエットにもなり、香りのよいウーロン茶を、ぜひご家庭でも楽しんでみてください。

 

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