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コーヒーの基礎知識 |
ケーキを食べるときに、お茶やコーヒーは欠かせません。そこで今回はコーヒーについて、その歴史と基礎知識について簡単にご紹介します。
コーヒーのルーツにはいろいろエピソードもあるのですが、10世紀ごろにペルシャ地方で飲まれていたものが、徐々にイスラム教の聖職者の間で秘薬として広まっていったようです。
当初は胃の薬として重宝されていました。コーヒーの木はエチオピア原産で自生しており、最初はその実(コーヒー豆)を砕き、煮出して飲んでいました。その後14世紀ごろにコーヒー豆を炒ることで、独特の風味やコクが出ることが知られるようになり、香り高い飲み物として、寺院の中だけでなく街中でも楽しまれるようになっていきました。
そんなコーヒーがヨーロッパに紹介されたのは16世紀で、17世紀からコーヒー豆が輸入されるようになると、当時貴族の間で飲まれていたチョコレートに代わって、またたく間に人気となりました。各地にカフェができて、文化や交歓の中心として今にいたるまで欠かせない場所となっています。
このようにコーヒーが香り高い飲み物として人気になったのは、コーヒー豆を炒るようになったことが大きいのです。それではコーヒーができるまでを簡単にご紹介しましょう。
コーヒーは豆を収穫したあと、焙煎(豆を炒る)、粉砕、そしてお湯で抽出することでようやくコーヒーとなります。
焙煎というのは、乾燥させた生豆を火で炒ることで、そうすることで豆に含まれる油脂分,糖分,香気成分などが化学変化を起こし、コーヒー独特の風味やコク、香りそして色などが生まれるわけです。しかし焙煎の程度により、同じコーヒー豆を使っても、さまざまな風味となります。
一般的に炒りが浅い(浅炒り)ほど色が薄く酸味が強くなり、炒りが深い(深炒り)ほど色が濃く苦味が強くなります。アメリカンタイプのコーヒーは炒りが浅く酸味が強いのが特徴で、ヨーロピアンタイプは炒りが深くなります。カフェオレに使われるフレンチローストはかなり深炒りで、エスプレッソに使われるイタリアンローストは一番深く炒ったものです。
またコーヒーは、通常いくつかの豆をブレンドします。これはコーヒー豆が産地や品種によって味が異なるためで、ブレンドすることで豆の個性を生かしてバランスがとれ、味に奥行きが出せるのです。
そして炒ったコーヒー豆を挽いて、熱湯で抽出してはじめてコーヒーができるのですが、この抽出によっても、風味が変わります。それはコーヒーに含まれる成分がお湯に溶け出すときに、それぞれ時間差や温度差があるためです。出す時間や温度によって、実にさまざまな風味のコーヒーができあがります。
このように奥の深いコーヒーですが、ぜひお好みの味を見つけてみてはいかがでしょうか。
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