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ナッツのいろいろ(2) |
前回に引き続きおもなナッツについて、ちょっと詳しくご紹介します。
●カシューナッツ ウルシ科アナカルディウム属
中華料理などでもおなじみのカシューナッツですが、もともとはブラジル北東部の熱帯地方が原産です。1590年にポルトガル人によって、インドや東アフリカに伝えられ、広まりました。
花のあとになる実は、カシューアップルとよばれて、リンゴに似た香りの果汁を多く含む果物で、その実も食用にしたり、発酵させてお酒を作るのに使ったりします。そのカシューアップルの先に、殻に覆われた部分が飛び出ており、その中の勾玉のような白い仁の部分がカシューナッツとよばれています。
塩をふっておつまみとしてそのまま食べたり、中華料理の炒め物やお菓子の材料としても使われます。脂質50%,糖質20%,タンパク質20%などからなります。
●ピスタチオナッツ ウルシ科ピスタキア属
ビールのおつまみとしておなじみの、殻を割って食べるナッツです。中央アジアが原産で、西アジアから地中海沿岸でおもに栽培され、19世紀からアメリカのカリフォルニアで栽培されるようになりました。紀元前から食用とされている、わりと歴史のあるナッツです。
実が熟すと裂けて、その中に種が1つあります。その中の仁を食用にするのですが、緑色が濃いほど上質とされています。殻つきのまま塩炒りして、お酒のおつまみとしたり、アイスクリームやクッキーの材料としても使われます。
●ヘーゼルナッツ カバノキ科ハシバミ属
ヘーゼルナッツは別名セイヨウハシバミともよばれます。日本にもハシバミは自生していますが、食用として栽培されるのは、果実の大きいセイヨウハシバミです。原産地は南ヨーロッパから西アジアで、今ではアメリカ,トルコ,イタリア,スペインなどがおもな産地です。球形または卵型の実の中の殻の中に種があり、それを食用にします。
脂質は59%ですが、不飽和脂肪酸とよばれるオレイン酸やリノール酸が多いのが特徴です。そのままお酒のおつまみに、また洋菓子の飾り付けに、砕いて風味付けなどにも使われます。
●ピーナッツ マメ科ラッカセイ属
ピーナッツは豆の一種ですが、一般的にはナッツの中に入れられます。南アメリカが原産とされていますが、日本には中国から伝わりました。花が咲いたあと受粉すると、地中に伸びていって、そこで豆をつけるので、落花生と呼ばれています。
脂肪47%,タンパク質25%、他に食物繊維やビタミンB1・Eなどが多く含まれます。塩味やバター風味の炒ったものがお酒のおつまみなどとして親しまれているほか、すりつぶしてピーナッツバターにしたり、和え物に使ったり、お菓子の材料や揚げ物の衣など、いろいろ使われていますね。 |
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