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ナッツのいろいろ(1) |
ナッツについて、その特徴や食べ方などを簡単にご紹介しましたが、さらにそれぞれのナッツについて、ちょっと詳しくご紹介します。
●クルミ クルミ科クルミ属
北半球の温帯地方を中心に、世界で約20種類が分布しています。日本にはオニグルミとヒメグルミが自生していて、縄文時代の遺跡からも発見されており、古くから食用とされてきました。しかし日本のクルミは殻が堅くて割りにくく、また食べる部分が小さいのが難点です。そこで殻が薄くて割りやすく、食べる部分が大きいペルシアグルミを輸入,改良して、手打ちグルミ(菓子グルミ)とよばれる手で割れるクルミが、長野県や東北などの涼しい地方を中心に栽培されています。
クルミは脂質が50〜60%と多く、またタンパク質,ビタミン,無機塩類なども豊富に含まれています。おつまみとして、またお菓子の材料や和え物,蒸し物などにも使われます。
●アーモンド バラ科サクラ属
原産地は西アジアで、地中海沿岸を中心に紀元前から栽培されており、旧約聖書の創世記にもでてくる、とても歴史のあるナッツです。現在は南欧などの地中海沿岸をはじめ、カリフォルニアやオーストラリアでも広く栽培されています。サクラの仲間で、サクラに似た清楚な花が咲きます。
ビターアーモンドとスイートアーモンドに大別されますが、ビターにはなんと青酸が含まれているので、食用にはせずに、エッセンスの原料や咳止めの薬などになります。よく青酸カリはアーモンドの香りがするといわれますが、本当に青酸が入ったアーモンドがあるんですね。
スイートはそのまま食用にしたり、お菓子の材料としても使われます。ナチュラル(殻つき),カーネル(皮付き これはおなじみですね),スライス(薄切り),パウダー(粉末)など、さまざまに加工されて売られていますが、クッキーなどに入れるほか、揚げ物の衣などにもよく使われます。脂質は100g中54.2g、タンパク質は18.6gと、やはり高脂肪食品ですね。
●マカダミアナッツ ヤマモガシ科マカダミア属
ハワイの定番のおみやげとしておなじみのマカダミアナッツ。サクッと軽い歯ごたえと香ばしい風味が好きな方も多いのではないでしょうか。もともとオーストラリアのクイーンズランド州南部あたりが原産地で、19世紀末に殻の薄いものが作られるようになって、食用として栽培されるようになりました。1892年にハワイに6万本の苗木が導入され、今では主な産地となっています。
脂質が100g中76.8gとナッツの中でも高脂肪で、食用油の原料としても使われます。ココナッツ油と塩で味付けして食べたり、おなじみのチョコレートコーティングしたお菓子などとして食べられることが多いようです。 |
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