おさびし山のホームメードケーキ
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クレープ(そばクレープの作り方つき)
クレープといえば、餃子の皮のように、それが主役というよりも、どちらかというと中の具(?)を引き立たせるものというイメージがあります。でも薄く焼かれたクレープは、意外と存在感があって、中に入れるジャムやクリームやアイスなどのうまさをより引き出してくれるので、オーソドックスですが好きな方も多いのではないでしょうか。
今回はあまり知られていないクレープの生い立ちと、ちょっと変わったそば粉を使ったクレープの作り方をご紹介します。

「絹のような」という意味をもつクレープ。そのふるさとは、フランス北西部の海岸沿いのブルターニュ地方で、今でも街のあちこちにクレープショップがあり、いろいろな種類のクレープが売られているとか。甘いものだけではなく、チーズやハム、ソーセージを入れたものなど、軽食になるようなメニューもいろいろあります。
それもそのはず、クレープはもともとブルターニュ地方の農民の日常食として発展しました。この地方は、5〜7世紀にイギリスを追われたケルト人たちが住み着いて、独自の文化を創っていったのです。地名のブルターニュも、イギリスをあらわす「グレート・ブリテン」のブリテンをフランス語読みしたものです。
しかしブルターニュ地方は雨が多く土地がやせていたので、十分な作物が取れません。そこに12世紀の十字軍遠征により、中東からいろいろな穀物とともにそばがもたらされたのです。そばはやせた土地でも育ったので、ブルターニュの人々はこれでパンの代わりになるものが作れないかと考え出したのが、クレープでした。
当時のクレープは、そば粉に塩と水をまぜて、それを暖炉にかけた鉄板で焼くというとてもシンプルなものでした。ちょっと日本のそばに通じるものがありますね(そばは焼かずにゆでますが)。ちなみに今でもそば粉入りのクレープは作られており、クレープ・サラザンと呼ばれています。サラザンとはそば粉のことですが、その語源はサラセン。アラブ地方を意味するサラセンが語源ということで、東方から伝わったということがわかります。

その後、19世紀に入って農業の発展や交通の発達により、ひろく小麦が作られるようになると、クレープの材料もそば粉から小麦粉になり、さらに卵や牛乳,砂糖なども使って今のようなおいしいクレープが作られるようになったのです。
オードブルからメインディッシュそしてデザートと、中に入れる具しだいでいろいろな顔をもつクレープは、今では世界中で親しまれるようになったわけです。

【そば粉のクレープ】
最初のクレープはそば粉を使っていました。それを再現するわけではないですが、そば粉を使ったクレープをご紹介します。お菓子というよりも軽食という感じなので、具もチーズやベーコン、あるいはお好みでわさびじょうゆなどもあいます。
・材料
 そば粉:100g
 牛乳:300cc
 卵:1個
・作り方
1.そば粉に卵を割りほぐしてよく混ぜます。
2.牛乳を少しずつ加えます。
3.固いときは水で調整します。
4.熱したフライパンで薄く焼きます。

 

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