おさびし山のホームメードケーキ
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チョコレート〜その歴史と効能〜
今回はチョコレートの基礎知識と意外な効果についてご紹介します。

チョコレートはカカオの中のタネの部分であるカカオ豆から作られます。カカオ豆を炒って砕き、皮を除いてペースト状にすりあわせたカカオマスと呼ばれるものを冷やしてかためたのがビターチョコレートで、独特の芳香と渋みが特徴です。このビターチョコレートにココアバターや砂糖を加えて練り固めたのがスイートチョコレート、さらにミルクを加えたものがミルクチョコレートと呼ばれています。

カカオはもともと中南米が原産地で、紀元前から栽培されていたことがマヤの遺跡などからわかっています。アステカではチョコラトル(カカオの水)としてカカオマスを水で溶いたものを飲んでいましたが、主に薬としていたようでとても苦く、今のチョコレートとはかなり異なるものでした。
その後16世紀にスペインのコルテスがカカオを持ち帰りましたが、不老長寿の薬として長くスペイン王室門外不出とされていました。17世紀にスペインの王女がフランス王室に嫁いだことからヨーロッパに広がり、砂糖を入れてかためる現在のチョコレートができていきました。

今はお菓子の代表的存在ですが、実は薬として重宝されてきた歴史が長いのです。そして最近チョコレートにいろいろな効能があることがわかってきました。赤ワインに含まれるポリフェノールが体にいいと評判ですが、実はチョコレートにも大量のポリフェノールが含まれているのです。ミルクチョコレート100gに約0.8g含まれています。(赤ワイン100cc:0.3g,緑茶100cc:0.1g)
このポリフェノールは、コルステロール値を下げて動脈硬化を防ぐほか、がん細胞に働きかけてがんを抑えたり、アトピー性皮膚炎などアレルギーの原因となる抗体の生成を抑え、予防するとともに症状を軽くする可能性も示されています。
また体のストレスへの反応を抑え、気持ちを穏やかにするとともに、集中力や記憶力を高めるという実験結果もでています。さらにチョコレートの脂肪は他の脂肪に比べて体に摂取されにくく(70〜80%程度)、虫歯も抑えるとまるで夢のような食品なのです。
もちろん食べすぎはいけませんが、適度にとれば虫歯や太ることを心配せず、健康な生活がおくれること間違いなしです。

最後に、よいチョコレートとはつややかな肌合い、口解けのやわらかさ、特有のほろ苦さ・香ばしさの全てを兼ね備えたものです。ぜひお気に入りの一品を探してみてください。

 

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