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かしわ餅について
かしわ餅について、もう少し調べてみました。

なぜ『端午の節句』にかしわ餅を食べるのでしょうか?
東京を中心に東日本ではかしわ餅、京都を中心とした西日本では粽(ちまき)が主に食べられてきました。

では何故東京を中心にかしわ餅が広まったのでしょう?
5月5日は男の子の節句ですが、菖蒲の音読みが尚武に通じる事から、武家に尊重されてきました。武家にとって御家(おいえ)の存続が最も重要な事でした。幕藩体制と呼ばれる社会構造が安定期をむかえた江戸時代の中期以降では、御家の存続のために当主に隠居を強いて押し込めてしまう大名家もあるほどでした。その御家を受け継ぐのが男の子だからです。
柏の葉は旧暦の5月にみずみずしい新芽が出てきます。柏には新芽が出てくるまで、古い葉は落ちない特徴があります。それに御家の存続の願いを込めてかしわ餠が食べられたのではないでしょうか。

柏には他の意味もあると考えられます。神社を参拝するときに柏手(かしわで)を打ちます。これは柏の木が神聖で神が宿ると信じられていることからきています。大嘗祭(おおなめさい)をはじめとする祭儀では、神饌(しんせん)を柏の葉に盛り付けたりもします。葉で包んだり、挟んだりするのは、葉を器に見立てているのだとも考えられます。

ところで、『虎屋』のかしわ餠が卵形をしているのをご存知ですか?史料的には、「御前菓子秘伝抄」(享保三年・1718年)によって卵形の方が最も古くから確認できるのです。
今年は、手作りで「卵形のかしわ餅」でも作り、先人達の願いも一緒に頂こうでは有りませんか。

 

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