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端午の節句について |
今回は、端午(端五とも書きます)の節句についてまとめてみました。
ひな祭り同様、五節句の一つです。 端は月のはじめを表し、5月が午月ですから、端午となりました。 今では男の子の祝いの日になっていますが、
昔は「5月は俗に悪月と称す」と言われ、戦国時代には5月5日生まれであったために、 捨てられそうになったという俗説などもあり、本来は厄払いの日だったようです。
菖蒲や鐘馗(しょうき)も厄払いのためのもので、 菖蒲は葉の形が剣に似ているから、悪魔払いの意味で取り入れられ、 鐘馗は、「燕京(えんけい)歳時記」に、端午節に鐘馗の像を描いた黄色の紙を家の門に貼って
魔よけにすると載っていた事から来ているようです。 鐘馗は唐の玄宗皇帝の夢から生まれ、一人で鬼を退治した強い人のようです。
男の子の祝いの日になったのは、鐘馗のように強い人になって欲しいなどの願いからかも知れませんね。
端午の節句につきものの粽(ちまき)は、楚の国で5月5日に汨羅(べきら)という川に身を投げた、 屈原(くつげん)の霊を慰めるために、毎年命日に竹の筒に米を入れて川に投げたところ、
屈原が現れ、「竜に米をとられてしまうから、今後は竜の嫌いな、茅の葉で包み色糸で結んで欲しい」と 言ったことが始まりだとされています。 |
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