おさびし山のホームメードケーキ
メンバー用ページメンバー特典のご紹介
Home ケーキレシピ 過去のコラム 道具専科 カロリー計算 What's New 自己紹介 リンク
過去のコラム
 Home > お茶,コーヒー > 梅酒
 
> 季節の話題
> お菓子の文化・歴史
> お菓子の食材
> 簡単レシピ,コツ
> お茶,コーヒー,お酒
> オーブン,その他
 
気になるお酒 〜梅酒

お菓子作りにはあまり使わないけど、甘かったり、おいしそうだったり、ちょっと気になるけどよく知らないお酒って結構あります。そんなお酒をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは梅酒。自宅で作れるお酒としても親しまれていますが、酒屋さんにもいろいろな銘柄の梅酒が並んでいたり、専門の居酒屋さんもあるなど、特に女性の方に人気があります。
甘酸っぱくて飲みやすい味と、ヘルシーなイメージが、人気の理由ではないでしょうか。

その梅酒の原料は、いわずと知れた梅の実です。梅の実については以前ご紹介しましたが、その歴史は古く、原産地の中国から奈良時代までには日本にもたらされていました。その薬効は古くから認められており、梅の実をお酒に漬けて飲む梅酒も古くから飲まれていたと思われますが、広く親しまれるようになったのは、江戸時代からです。

梅酒に関する最古の記録は、1697年に刊行された「本朝食鑑」といわれています。そこには梅酒の作り方も書かれており、梅の実を草の灰汁に一晩つけてそれを紙でよく拭くという工程がありますが、それ以外は今の梅酒の作り方とあまり変わりません。
その効能は、解毒や食欲促進など。当時は砂糖が高価だったこともあり、高級な薬酒だったと思われます。

その後江戸時代を通して、各地で地元のお酒や梅を使った梅酒がいろいろ作られるようになりましたが、明治時代になると、酒税法で家庭での梅酒作りは禁止されてしまいます。
それが解禁されたのは戦後のこと。酒造会社での梅酒作りも行われるようになり、ヘルシーで飲みやすいことから、ホワイトリカーと氷砂糖を使った家庭での梅酒作りも、広く親しまれるようになりました。

梅酒の作り方はこちらで紹介しているので、ここではいくつか注意事項をお話しましょう。
なお上では砂糖無しの梅酒を紹介していますが、砂糖を入れる場合は、お酒1.8リットルに梅の実1kg、砂糖1kgを使います。砂糖が溶けて梅の実が沈んだら、梅のエキスが出きった証拠なので、梅の実を取り出して、冷暗所で熟成させます。

・梅の実は新鮮なものを使い、虫食いや痛んだものは取り除きます。ヘタは丁寧にとりましょう。鮮度が悪かったり痛んだ実を使うと、濁りがでることがあります。またヘタは苦味の原因にもなるので、きちんと取ります。
・水分は大敵です。カビの原因にもなるので、梅の実を洗ったら、よく水分をふき取って乾かしてから使います。
・お酒の度数は20度以上のものを使います。これは酒税法で決まっているので、注意が必要です。カビや再発酵を防ぐためにも重要。焼酎は問題ありませんが、日本酒などを使うときは、注意しましょう。
・家庭で作るときはホワイトリカー(甲種焼酎で無味無臭)を使うことが多いですが、本格焼酎や度数の高い日本酒などを使うと、味わい深い梅酒ができます。また氷砂糖の代わりに、ハチミツや黒糖などを使うと、また風味が違った梅酒ができます。
・砂糖が少ないと、梅エキスの抽出がうまくできません。しかし日本酒やみりんに漬けると、糖分が入っていることもあり、砂糖少なめでも、味わい深い梅酒ができます。

梅の実の効能は、「梅の実のお話」でも紹介していますが、梅酒にも同じような効能があります。さらにクエン酸による代謝促進と疲労回復効果や、カリウム、マグネシウムなどのミネラル分による血圧調整と高血圧予防効果など、生活習慣病を防ぐことも期待できるとか。
飲みすぎは禁物ですが、お酒には気分をリラックスさせる効果もあるので、お好みの梅酒で楽しむのもいいですね。

PR 本場紀州の梅干と梅酒。本物をぜひお試しください。

 

おさびし山のホームメードケーキ