トップページ ダイエットについてのQ&A メール おさびし山のホームメードケーキ

Q&A
なぜ太るのでしょうか

太るのは、食べることでとるエネルギーよりも使うエネルギーが少なく、その分が脂肪として体に蓄えられるためです。最近肥満による生活習慣病が問題になったり、ブームといえるぐらいダイエットが流行っているのを見ると、カロリー摂取量が増えているように思えます。しかし厚生労働省の国民栄養調査によると、年々摂取カロリーは減ってきており、1980年ごろは1日の平均摂取カロリーが2,100kcalを超えていたのに、2002年は1,930kcalとなっています。

しかしその栄養素別の内容を見てみると、炭水化物(ごはんや糖類,穀類など)の割合が減っており、タンパク質が横ばいなのに対して、脂質の割合が増えています。脂質は1gあたりのカロリーが炭水化物やタンパク質より多く、肥満や高脂血症,大腸がんなどの原因になるとされていて、1日の総エネルギー摂取のなかで、脂質からとるのは20〜25%が適正と厚生労働省では指針を出しています。しかし特に20〜40代ではこれを超えており、太る原因のひとつと考えられます。
国民栄養調査の栄養等摂取状況の表で、年代別男女別の栄養素ごとのカロリー摂取割合を計算してみましょう。それぞれ栄養素ごとに下記のカロリー量をかけて、エネルギー量にしめる割合を計算します。たとえば20代女性の場合、エネルギー量:1688kcal、脂質:54.1gです。そのため54.1×9÷1688=28.2%となります。
栄養素別カロリー 炭水化物1g:4kcal タンパク質1g:4kcal 脂質1g:9kcal


私たちの体が使うエネルギーは、基礎代謝,活動代謝などに分けられます。そのうち、人間が生きていくために必要な活動(呼吸や血液循環、脳を正しく働かせるなど)に使う基礎代謝が、1日の消費エネルギーの6〜7割を占めており、もっとも多くなっています。そのため消費エネルギーを増やすためには、基礎代謝量を多くするのが効率的です。
基礎代謝は個人差が大きいのですが、その大きな原因は筋肉量の違いです。男性のほうが女性より基礎代謝量が多いのも、また年齢とともに基礎代謝量が落ちていくのも、筋肉量の違いによるものです。そのため、筋肉量を維持して基礎代謝の低下をふせぐことで、効率的にエネルギーを消費することができます。筋肉を維持するには、ダンベルなどで筋肉に負荷をかける運動を続けるのがよいでしょう。