おさびし山のホームメードケーキ
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糖質とは
発泡酒で「糖質0」というのがはやりですが、そもそも糖質って何でしょう。砂糖とは何が違うのでしょう。糖ってつくから、甘いのかな?いろいろな疑問があるので、ちょっと調べてみました。

三大栄養素といわれるのが、タンパク質,脂肪,炭水化物ですね。以前は砂糖やデンプン,食物繊維などが炭水化物としてひとくくりにされていましたが、最近は消化できるものを糖質、消化できないものを食物繊維とよび、炭水化物を大きく2つに分類するようになっています。
この糖質も、大きく単糖類,少糖類(オリゴ糖とほぼ同じ意味),多糖類に分けられますが、食物繊維も消化できないだけで、多糖類の一種です。(オリゴ糖については、次回くわしくご紹介します)

名前からわかるように、少糖類は単糖類の分子がいくつか(だいたい2〜10)結びついてできたもので、多糖類はそれがたくさん結びついたものです。つまり原料はおなじものなのです。でも同じ糖でも、味はかなり違います。一般に単糖類や少糖類は甘味がありますが、多糖類はほとんど甘味はありません。
いわゆる砂糖であるショ糖(スクロース:二糖類)の甘さを100とすると、果糖(フラクトース:単糖類)が115〜173、トレハロース(少糖類)が45、多糖類のデンプンや食物繊維はほとんど甘味を感じません。
同じ材料からできているのに、味も性質も違うというのは、ちょっと不思議ですね。

この糖質ですが、基本的には植物の光合成で作られます。砂糖はサトウキビやビートから作られ、デンプンもジャガイモやトウモロコシに多く含まれます。
これらの糖質は、体に入ると消化によって、最終的には単糖類のブドウ糖(グルコース)にまで分解されていきます。おもに糖質の分解がおこなわれるのが小腸。ここで、それぞれの糖質ごとに消化酵素を使って、ブドウ糖に分解されます。

よく牛乳を飲むと、おなかがごろごろするという人がいますが、これは牛乳に多く含まれる乳糖(ラクトース:二糖類)を分解する酵素が、小腸にないために起こります。
実は乳児のころには、母乳を消化するために誰でもこの消化酵素を持っているのですが、大人になるとこれが極端に減ってしまう人がいるのです。一般に白人は減る人の割合が少なく、アジア人は多いそうです。これは乳製品を食べる習慣の有無も影響しているのではないかと考えられています。

小腸で分解されたブドウ糖は、血液で体中の細胞に運ばれて、そこでエネルギーとして使われます。特に脳などの神経組織や赤血球では、栄養源として糖質しか利用できないので、とても大切なのです。
三大栄養素のうちタンパク質はおもに体を作るのに使われ、糖質と脂肪は体を動かすのに使われますが、エネルギー源としては糖質が多く利用されます。
あまったブドウ糖は、グリコーゲンという多糖類に変えて、肝臓や筋肉に貯蔵されます。そして食間のように糖質の供給がされないときは、これをブドウ糖に少しずつ分解して使っているのです。またブドウ糖の一部は、脂肪にも変えられます。
これを制御しているのが、インスリンとアドレナリン。インスリンはブドウ糖からグリコーゲンや脂肪への合成を促して、血糖値を下げる働きをします。このインスリン分泌がうまくできなくなるのが、糖尿病です。

糖質は体を動かすためには無くてはならないものですが、もちろん取りすぎはよくありません。すぐに太るわけではないですが、節度を守る必要がありますね。

 

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