|
ビールの効用 −ビールについての雑学(2)− |
最近では季節に合わせたビールが出回っていて、夏だけのものではなくなりました。そんなビールについて、今回は効用を中心にご紹介します。
もともと古代バビロニアやエジプトでは、ビールは薬として用いられていました。ビールはビタミンやミネラルなどの栄養素をバランスよく含んでおり、さらにそれらがコロイド状になっていて、体に吸収されやすくなっています。そんな体によさそうなビールですが、実際にどんな効果があるのか見てみましょう。
・血液の循環を促し、動脈をひろげて血圧を下げる。
・ホップには、食欲増進や入眠・安眠などの沈静作用があり、不眠や肌荒れにもきく。
・胆のうの働きを促して胆汁の分泌を増やすので、便秘に効く。またビフィズス菌などの栄養分となるビタミンなどを多く含むためその増殖を促し、消化液の分泌も増やすので、整腸剤としての効果がある。
・女性ホルモンのレベルが上がる。またプクラクチンというホルモンを増やすことで母乳の出をよくする。出産後の妊婦には、体力の増強にもなるので、適量のビールがよい。
・ビール(特に麦芽100%のもの)には、話題のポリフェノールが豊富に含まれる。ポリフェノールは老化や動脈硬化の原因となる活性酸素を抑えるので、実験によれば1日300mlのビールを飲む人の心臓病発症率は、飲まない人の0.6。
・ビール酵母は医薬品の原料となっていて、胃などの消化器の潰瘍をおさえる。
このようにいろいろ体に良いビールですが、もちろん飲みすぎはいけません。また出産前の妊婦も、控えたほうがよいでしょう。
ビール酵母は体によいのですが、実は市販のほとんどのビールではビール酵母を殺菌してしまっているので効果はありません。酵母が生きていると発酵がすすんでしまって、ビールの品質が保てなくなるからなのです。
一部の地ビールでは、すぐ飲むことを前提に酵母を生かしたビールを作っているので、それならビール酵母の効果が味わえますね。 |
|
|
|