おさびし山のホームメードケーキ
メンバー用ページメンバー特典のご紹介
Home ケーキレシピ 過去のコラム 道具専科 カロリー計算 What's New 自己紹介 リンク
過去のコラム
 Home > お茶,コーヒー > 中国のお茶
 
> 季節の話題
> お菓子の文化・歴史
> お菓子の食材
> 簡単レシピ,コツ
> お茶,コーヒー,お酒
> オーブン,その他
 
中国のお茶
中国のお茶といえば、真っ先にウーロン茶を思い浮かべる方が多いと思いますが、実はほとんどのお茶のルーツは中国で、緑茶も紅茶ももともとは中国で生まれたものです。そのため今でもとても多くの種類のお茶があり、その銘柄の種類は1,000を超えるとも言われています。今回はそんな中国のお茶についてご紹介します。

お茶といえばやはり風味が大切ですが、中国茶は特に香りを大切にするのが特徴です。香りを楽しむための「聞香杯」という専用の茶器があるぐらいです。そんな中国茶ですが、製法によって大きく6種類に分けられています。

●緑茶
中国でもっともポピュラーなお茶は実は緑茶で、だいたい生産量の7〜8割は緑茶だといわれています。緑茶というのは、お茶を摘んだあと、熱を加えることでお茶に含まれる酵素による発酵(酸化)をとめて作ります。そのためお茶の葉本来の緑色のお茶になるのです。
ただしほとんどの日本茶が蒸すことによって発酵をとめるのに対して、中国茶はおもに釜炒りするので、渋みが控えめになります。また少し発酵させるものもあり、とてもバリエーションが多いのも特徴のひとつです。
●白茶
茶葉の新芽を自然乾燥させて、ごく弱く発酵させて作ります。福建省で作られていますが、生産量が少なく、貴重なお茶です。若葉から作るので、お茶の葉全体に白い産毛が生えているものもあります。
●青茶
酵素による発酵をある程度すすめたあと、殺青(釜で炒る)という酵素の働きをとめる作用を行って作ります。半発酵茶ともよばれ、ウーロン茶がその代表です。ただしその発酵度は15〜70%と幅があり、緑茶に近いものから紅茶に近いものまで、実に多くのバリエーションがあります。
色も香りもさまざまで、日本でもいろいろな葉を買ってきて楽しむ人が増えてきています。油分を流してダイエットにも効くといわれているのが、人気の理由かもしれません。
●紅茶
以前も紹介しましたが、紅茶のルーツも中国です。世界三大紅茶のひとつキーマン紅茶はヨーロッパでも評価が高く、1915年パナマの世界食品展モンドセレクションで金賞を受賞しています。
紅茶は酵素によって完全に発酵させて作りますが、中国の紅茶はタンニンが少ないため、インドやスリランカ産に比べると渋みが弱いという特徴があります。またチップでいぶしたり花の香りをつけるなど独自の加工を行うものもあり、個性的な紅茶が多いのも愛好者が多い理由のひとつでしょう。
●黄茶
酵素による発酵をすすめたあと殺青して酵素の働きをとめ、火入れ乾燥と高温多湿な環境下での微生物によるゆっくりとした発酵を2回繰り返して作ります。手順が多いこともあり、生産量が少なく高級品です。色は薄い黄色です。
●黒茶
酵素による発酵ではなく、微生物による発酵(後発酵)によって作ります。酵素の働きをとめたあと、高温多湿の場所で急速に発酵させます。話題のプーアール茶がその代表で、脂肪を分解して消化を助けるので、ダイエット効果があるといわれています。

そのほかにジャスミン茶など花の香りを楽しむ花茶というものもあります。ジャスミン茶は緑茶やウーロン茶に花の香りをつけたものですが、花を乾燥させてお湯を注いで作るお茶もあります。

 

おさびし山のホームメードケーキ