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コーヒー豆のブランド(2) |
ニューヨーク市場で取引されるコーヒー豆は、産地および種類により、主にコロンビアマイルドコーヒー,アザーマイルドコーヒー,アンウォシュトアラビカンコーヒー,ロブスターコーヒーの4種類に分けられています。
そのうちコロンビア,ケニア,タンザニアで主に作られたコーヒーがコロンビアマイルドコーヒーとよばれて最上級とされ、しばしば高い値段で取り引きされてきました。しかし最近は品種改良が進み、風味が落ちるものの手間も少なく収穫量の多い品種がひろく栽培されるようになり、最上級もかなり怪しくなってきたといわれています。
そんな中、昨今のグルメブームで、多少高くてもおいしいコーヒーが飲みたいという要求が増えてきています。そのためブルーマウンテンのようにブランドを維持するために品質管理を徹底したり、村ごと契約して昔からの品種を手間のかかる方法で栽培してもらい、そのかわりにある程度の金額ですべて買い取るような試みも行われています。
このように、独自のブランドを育てたりあるいは昔からのブランドを復活させたりという例も増えてきました。そんな中で代表的なものをいくつかご紹介します。
●モカマタリ(イエメン)
モカとは、もともとイエメンにあった港の名前で、コーヒーの積み出しで有名だったため、コーヒーの名前として現在まで残っています。コーヒーの原生種に近い種類の豆で、霧の多い段々畑で栽培されています。ワインのような独特の香りと酸味が特徴で、素朴で気品のあるコーヒーとして人気があります。
●モカハラー(エチオピア)
モカマタリとおなじように、独特のモカフレーバーが特徴。もともとコーヒーの原産地はエチオピア付近とされていて、その意味ではコーヒーの原点と言えるのかもしれません。
●マンデリン(インドネシア スマトラ)
インドネシアは東南アジアの中でもコーヒーの栽培が盛んですが、その中の最高級コーヒーといわれるのがマンデリンです。特徴はクリームのような深いコクと苦味。コーヒーらしいコーヒーとも言われています。
●キリマンジャロ(タンザニア)
アフリカを代表する山であるキリマンジャロのゆるやかな斜面で、インド洋の風と熱帯の雨と大地の恵みを受けて栽培されているコーヒー。品質管理がよく、特に日本では人気で高いプレミアムがつく場合もあります。独特の強い酸味と苦味があり、コクと香りも強いコーヒーです。
●グアテマラ(グアテマラ)
国の名前がそのままコーヒー豆の名前として取り引きされている例はわりと多くあります。グアテマラは高品質な豆として人気が高く、プレミアムがつくものも多くあります。これは普段からの品質向上の努力によることも大きいといわれています。
●トラジャ(インドネシア スラウェシ)
第二次世界大戦の前に、オランダ人が育てていた高級品。インドネシアの独立によりコーヒー産業は衰退して、幻のコーヒーと言われていましたが、近年復活しています。気候条件の整った限られた高地のみで生育し、そのまろやかさとコクは絶賛を浴びています。
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