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コーヒー豆のブランド(1)〜ブルーマウンテン〜 |
ちょっとコーヒーにこだわりのある喫茶店などでは、いろいろなコーヒー豆の種類を見ることがあります。たとえばブルーマウンテンとかキリマンジャロとか・・・。なにが違うのかよくわからないまま、「ブルーマウンテンはコーヒーの王様だって聞くし」なんて選んでいる方も実は多いのではないでしょうか。そこでちょっと調べてみました。
コーヒー(特にアラビカ種)は以前ご紹介したように栽培に適した条件があり、主に赤道を中心とした南北緯25度以内の熱帯,亜熱帯で多く栽培されていて、コーヒーゾーンと呼ばれています。
もともとコーヒーは高地に自生していたこともあり、特に標高1000m以上で適度な温度,湿度があって、肥沃な土地がもっとも適しています。それらの条件を満たしている代表的なコーヒーの産地のひとつが、ジャマイカやグアテマラなどの中米地域です。
そのジャマイカの東部にひろがるブルーマウンテン山脈の中腹で生産されているアラビカ種のウォッシュトコーヒーが、その名前をとって「ブルーマウンテン」と呼ばれています。カリブ海からの風により適度な湿度があり、夕方には霧がかかるすばらしい気候で育ったコーヒーは、大粒の豆で香りが高く、酸味と苦味が調和した最高級品といわれています。
しかしその気候風土は、近隣のハイチ,ドミニカ,キューバやグアテマラ,コスタリカなどとそれほど大きく違うわけではなく、実際にグアテマラなどで十分に手をかけて作られた豆と、ジャマイカ産の高級な豆を比べても、ほとんど区別はつかないそうです。それでもブルーマウンテンというブランド名がつくだけで、数倍の値段がついてしまうのはなぜなのでしょう。
ひとつには日本人のブランド志向があるのかもしれません。日本の業者は早い時期にジャマイカのコーヒーのすばらしさに注目し、高級ブランドとしてブルーマウンテンの輸入に励んだため、ジャマイカからの輸出の8割以上は日本向けとなり、日本では高級コーヒーの代名詞にまでなりました。
しかしそのブランドを維持するためのジャマイカの努力もありました。「農園からカップまで」をスローガンに、品質管理を徹底したのです。コーヒーの実は完全に熟したあと、乾燥する前にいっせいに収穫します。その実はすぐに加工しないと発酵がはじまるので、24時間以内に工場に運びます。
コーヒーの高級品は、栽培に適した気候風土で作られるのはもちろんですが、そのあとの品質管理によって大きく風味が左右されます。ジャマイカでは恵まれた風土で作られたコーヒーを徹底した品質管理を行うことで、ブルーマウンテンの名声を維持しているわけですね。
ブルーマウンテンについてもっと知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。
http://www.bluemountain.gr.jp/
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