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シナモンの香りのお話 |
カフェ・カプチーノや京都の八つ橋でおなじみのシナモン。そのおだやかで甘い香りは、和洋を問わずいろいろな食べ物や飲み物に合います。もちろんケーキやクッキーにも使う機会は多いのではないでしょうか。今回はそんなシナモンについてご紹介します。
シナモンは、スリランカ原産の常緑樹の皮から作られる香料ですが、その歴史は古く、古代エジプトでミイラを作る際に使われたり、旧約聖書にでてくる聖油の原料にもその名前があります。シナモンはインドあたりから運ばれていたと考えられ、今から3000年以上前から、交易が活発に行われていたことが伺われます。
またクレオパトラが使っていた香料にも含まれており、大昔から多くの人に愛される香りだったことがわかります。
そのシナモン、多くの国ではシナモンとひとくくりにされていますが、植物学的にはいわゆるシナモン(セイロンニッケイ ceylon
cinnamon)とカシア(chinese cinnamon)の2種類に分けられます。両方ともクスノキ科の植物で近い種類ですが、セイロンニッケイはおもにスリランカを中心とした地域で栽培されており、カシアは中国からベトナム、インドネシアなどの東南アジア一帯で広く栽培されています。
作る手間や生産量の違いなどもあり、セイロンニッケイのほうが高価で高級品といわれます。たしかにおだやかで上品な甘い香りが特長ですが、クッキーやケーキなどに使うとバターやチョコレート,ナッツなどの香りに負けてしまい、あまり香りが立たないといわれます。
逆にカシアは少し辛味もある強い香りが特長で、ケーキやクッキーに入れても他の香りに負けず、おいしくできます。そのためか、日本で売られているシナモンは、ほとんどがカシアから作られています。パウダーはもちろん、スティック(クィル)もカシアがほとんどのようです。
両者は作り方も少し違います。セイロンニッケイは枝を収穫したあと1日置いて樹皮の中で発酵させ、外側のコルク層をはずしやすくしてはがし、中の淡いベージュ色の内皮を巻いて乾燥させ、カフェ・カプチーノなどでおなじみのシナモンスティックを作ります。
カシアは枝にナイフを入れて樹皮をはがし、そのまま乾燥させてできあがりです。そのためカシアは平たい樹皮の形で売られるのですが、最近は巻いたスティック状のものも多く売られています。
料理に使うときは、そのまま煮込んだり、あるいはパウダーを使います。ケーキやクッキーに使う場合は、やはりパウダーが便利です。
シナモンの香りはリンゴと相性がよいので、アップルパイなどリンゴを入れるお菓子に使うと、さらにおいしさが引き立ちます。ぜひ試してみてください。
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