夏祭りの太鼓の音が流れてくる季節になると、夜店で売られていた、ハッカパイプを懐かしく思い出します。これは日本産のミントで、古くから薬用、香料、清涼剤などに使われてきました。
一方、チューインガムなどの香料のスペアミントやペパーミントは西洋種です。 ミントの特徴は、爽やかな香りと、口の中をそよ風が渡るような清涼感です。
この特有の風味は、メントールを含んでいるためで、世界各地で色々と用いられています。
摘み立てのミントは新鮮な色と香りが何よりも魅力的です。お料理やお茶などにアクセントを付けるだけでなく、こんな利用法はいかがでしょうか?
●ミント・アイスキューブ
製氷皿の仕切りごとに、小さな葉を一枚ずつ入れて凍らせるだけの簡単レシピです。だだの水が清涼感をよび、効果は満点!!
お料理やお菓子には、ソフトな香りのスペアミントが使いやすいようですが、できれば個々のミントの香りのニュアンスも、おおいに楽しんでください。
なおミントを栽培して2年目頃から増え過ぎて、悲鳴を上げているあなたには、ミント風呂、ポプリ、手作りせっけんなどの、香りのクラフト作りをぜひ楽しんで頂きたいですね。
●ハーブのお風呂 (香りを楽しみながら気分もお肌もリフレッシュ!!)
ハーブを入浴剤にして、美容や健康によいお風呂を楽しむ伝統があり、「ハーバル・バス」と呼ばれてきました。日本の冬至の日の柚子湯や五月のお節句に入る菖蒲湯なども「ハーバル・バス」と呼べますね。ハーブの場合一種類だけでもよいですが、数種類をブレンドすればより効果的です。
使用量は、普通サイズの浴槽で生の茎葉ならば20cm前後のものを軽く一握り、乾燥葉ならカップ半分ぐらいが目安です。これを木綿の袋に入れます。袋は清潔なストッキングを二重にして代用してもよいでしょう。
給湯式の場合は、鍋に袋と水を入れ弱火で15分ほど煮出して袋ごと浴槽のお湯に加えます。
湯加減はやや温めにしてゆっくり入ると効果的。お湯の色は淡い茶色になります。洗顔やシャンプーは普通どおりでかまいませんが、白いタオルは次第に薄く色が付きます。洗濯には問題はありませんが、生糸類には使わない方がよいでしょう。
なおハーブを入れるとやや湯あかが多くなります。循環式の釜は特に念入りにホースで洗い流してください。プラスチック系の浴槽の場合は薄く着色することがありますので避けた方がよいでしょう。
* 効果
・神経を鎮め、気分を和らげる
・清涼感、爽快感で気分がすっきりする
・消毒、殺菌の効果がある
・体臭を消してくれる
* いずれの場合も農薬を出来る限り使用しないで収穫したものを用いてください。
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