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クリスマスの由来 |
クリスマスとは誰でも知っているように、キリストの降誕の日です。キリスト教の国では、12/25から、東方の三博士が星を見てこの世に救い主が現れたとたずねてきた日とされる1/6までを、十二夜として祝う習慣があります。
でも実は12/25がキリストの誕生日として祝われるようになったのは4世紀ごろからで、本当に12/25に生まれたかは定かではありません。一説にはローマに布教するために、それまでのローマのお祭りの日にあわせたともいわれています。
でもキリストは南の中東で生まれたのに、クリスマスのいろいろな習慣は、なんとなく北国の雰囲気がすると思いませんか?クリスマスツリーは針葉樹のモミの木だし、サンタクロースが乗るそりを引いているのは、寒いところに住むトナカイだし、クリスマスの飾りといえば夜を象徴する星が代表的だったりします。またホワイトクリスマスといわれるように、雪も欠かせないですね。
これは6世紀以降にゲルマン人への布教によって、今のクリスマスの習慣が彼らの冬至祭と合わさってできていったからです。
ゲルマン人が主にすんでいる北ヨーロッパは、冬は夜が長く寒く厳しい季節です。しかし冬至を境に昼間の時間が長くなっていき、再び光の世界が始まるのです。そのためもともと冬至は特別な日でした。冬至の夜にはパンや飲み物を準備して先祖の霊を迎える儀式を行います。そして死者の地である地中から生えてくる作物の豊穣を祈ったのです。
そんな聖なる日が、世の光であるキリストの降誕と合わさって、いまのクリスマスの習慣になっていったと考えられています。キリスト教の習慣といっても、オリエントからギリシャ,ローマやヨーロッパ各地までさまざまな習慣が混ざり合ってできていったわけですね。
でも最近の日本の習慣は、どうも商売がらみのものが多いように思います。 |
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